かすまきの世迷言

がんばってかきます。飽きたらやめます。人間だもの。

最近はゲームを買いました。そんなことよりアニメCaligulaを見ぃ!

my new gear.....というわけで私が最近むしゃくしゃして購入した物品の一覧。

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順にCaligula2ポケットモンスターシールド無印良品の寝巻きといったラインナップである。

なにゆえ私がこんなくだらない記事をあげたのか、要するに率直に大方の予想通り平たく所はばからずに正直に言ってしまえば、私の無意義で味気のない日常からなにか絞り出してブログ更新にこぎつけようとしても、せいぜいこんなことしか出てこないというのが関の山なのだ。その結果がこれである。私の繊細なハートは充足感も希望も何もかもが出払って閑古鳥が鳴いている。実に嘆かわしい。もっと中身の詰まったウィットに富んだ記事を寄越せというのなら、なにかそれに足る話題を寄越せと言葉のドッジボールに応じよう。

そういうわけで鬱憤が詰まってぱつんぱつんに弾けんばかりだったので、というか弾けたので、なんだかんだ使い所の定まらないものを軽佻浮薄に買い求めたわけである。私の唾棄すべき日常に起こった進展といえば、Caligulaをクリアしたどうぶつの森チュートリアルであるとたけけ来訪」を終えた、、というくらいのものである。

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私はCaligulaの仮想現実世界「メビウス」で生涯を終えたいと切望していたが、そういった甘えた駄々を含んだ選択肢ばかりを選んでいたら運命の神たるシナリオに引き裂かれ、1度バッドエンドでゲームを終えてしまった。

どうぶつの森では架空の島なのに私に構う住人はみな人語を喋る獣であるから、この島作りスローライフを謳ったゲームが実は人類をケモナーへ引き込む虎の巻なのではないか、と陳腐な妄想が過ぎって寒気がした。そしてtwitterで皆が独創性に富んだ島作りをしていたり、仲の良い友人たちと通信で互いの島を往来してエンジョイしていたりするのを眺めながら、自分の創造性の欠如、やり込みの甘さ、ゲーム上ですら露呈する人望の薄さ、ゲームとはいえそんなことにすら打ち込めないどこまでも中途半端な自分、、そういったなんだか喉の詰まる思いを抱えながら涙目でゲームをプレイする自分を発見して、私はチュートリアルクリアを大幅に遅らせたわけである。

Caligulaしかり、どうぶつの森しかり、こうやって私に構ってくれたり、共に語り合ったり、私を馬鹿にしたり尊敬したりないがしろにしたり好きになったりしてくれる者はみな、電子の向こう側、隔たった一つ下の次元にしか存在しないどうぶつの森にいたっては非現実の夢の島でありながら、そういう相手はもはや人間ですらない。改めて考えてみても実に虚しい。しかしどれだけ嘆いても現実の私の人生は瞬間最大風速を更新し続ける向い風の一方であるし、そのうち吹き飛ばされて妄想世界へと舞い戻ってくるのは目に見えている。とんだぺらいち台本の一人芝居であるが、こういった無意義な日々を送っている隣人はこの星にごまんといて、そういった有象無象によって創作は生み出され、小説やゲームやその他諸々の寂しい創作物が売れ、経済の車輪がぐるぐると回っているのだ。私も一介の消費者でありこの有象無象の車輪の一部である。燻っていて、歪んでいて、無為な生活でなにが悪かろうか。

 

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とはいえCaligulaは大変良い作品である。2018年にサテライトによるアニメ化も成された。アニメ版はキャラクターシナリオへ深入りせず、仮想現実世界「メビウス」を、辛い現実に辟易した人々が逃げ着いた不完全ながらも暫定的ユートピアとして精巧に描いたものとなっている。世界の真実に気づき偽りの理想郷からの"帰宅"を目指す主人公サイド「帰宅部」と、同じく世界の真実に気づいているが「メビウス」の安寧秩序を守ろうとする敵役「学士」サイド、どちらにも共感できる十分な動悸が揃っており視聴者の心を揺さぶる。当然私も揺さぶられた。本当に現実へ帰るべきか葛藤する主人公、終盤回収される伏線、素晴らしいという他ない。是非ともアニメ版Caligulaを見て欲しい。いまの社会、この時代の現実にマッチして、現代の暗い側面にある悶々とした人々の心の問題へ、しっかり向き合った作品だからこそ面白いといえる。見終えたあとはこの作品にあるカタルシスが愛おしく、時間経過や社会の変遷とともに感動が風化するのが残念に感じられるだろう。賢明なオタク諸君らが中身のギチギチに詰まったものを所望するなら、今すぐにこんなくだらないブログを閉じ、アニメCaligulaを見ることをオススメする。その方がずっと良い時間を過ごせるだろう。

そういったわけで、Caligulaシリーズ第1作に繊細なハートをわしずかみにされた私は、ゲーム版Caligulaをクリアした勢いそのままに第2作Caligula2を購入した。無論手っ取り早い現実逃避のために新しい仮想世界を追い求めたのは言うまでもない。人の性根、甘いところはそうそう変わるもんではない。次の私の避難地は「リドゥ」というらしい 。晴れて私は凛々しいピチピチの、今をときめく高校生の乙女だ。現実?外界?そんなものは知らん。インナーワールドに思いを馳せ、「帰宅部」の面々とここ「リドゥ」を巡って奔走するのだ。考えるだけでわくわくする!!!


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amazonCaligula2を買い求めるべく、購買意欲の奴隷となってその密林内を進んでいたとき、魔が差した私はポケットモンスターシールドもカートに入れてしまった。商業戦略に屈服した瞬間であった。世間は"ダイヤモンド・パール リメイク"に湧いており、私もそちらのシリーズへと手が伸びそうになったが、密林ゴリ押しの魔の手を振り解いて出口である購入手続きへ進み、自分なりの戦略的撤退を果たした。もうなにがなんだかわからない。


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かくなる上はポケットモンスターシールドの「ガラル地方」Caligula2の「リドゥ」、このふたつの世界をまたにかけて妄想世界を拡張しようという腹案を実行するしかあるまい。無印良品で寝巻きを買ったのはそのためだ。寝巻きとは妄想宇宙へ飛び立つ宇宙船布団号で着る意識他界系の宇宙服と見つけたり! とくに最近は寒くて外へ出るのもはばかられる。結局、私の身の丈にあっているのはルンルン♪クリスマスデートコーデ♡(笑)なんて日の目を浴びずにホコリを被ってしまうようなきらびやかな装いではない。無機質に燻った色をした寝巻きなのだ。

きたるクリスマス、皆が桃色遊戯に沸き立つXデーに、学問、運動、人望、美貌、全てを取りこぼした丸裸の私独りを見つける羽目になるくらいならば、そんな現実には目を瞑ってやり過ごすのが良いだろう。そしてこの無印良品の寝巻き、いや、妄想宇宙服をまとい、寝落ちしながらゲームをして、仮想世界で充実している白昼夢が見れればなお良い!!

そう願ってやまない・・・・・