かすまきの世迷言

がんばってかきます。飽きたらやめます。人間だもの。

ラブライブ!スーパースター! Liella 1stツアー福岡公演2日目にいってきたよ☆

クリスマスイヴ、通称コウノトリ大量発生日たるXデーまであとわずかとなり、軽佻浮薄な夢へ世間が駆け抜ける師走の某日である。私は北九州市小倉ソレイユホールへやって来ていた。

私はこの時期になると、気の置けない友人とクリスマスにパーティーバーレルをつついたり、かれぴとあまあま♡なイヴを過ごしたい! と切望してやきもきしているわけだが、社会的有為な人材となるための重要な布石である"コミュニケーション能力"を取りこぼしてしまったためか、どうにもこれが叶わない。

いつしか私は、"ヲタク"の語源たる「お宅」然とした生活を信条とし、私を構わない現実にそっぽを向けるようになった。日夜どこかじくじくと痛む繊細なハートをなだめすかしながら、私は理想とすべき美しい世界を追い求めるべく、本懐に従順に己のインナーワールド拡張へ専念する。これが私の現状である。こうした他に迎合しない性質が私の孤独へ拍車をかけたのは言うまでもないが、見るに堪えない有り様を晒すことなどできるはずがなく、私はこの体たらくに目を瞑るほかなかった。

年が暮れ、世間が和気あいあいと浮かれているXデーカウントダウン最中であっても、私の信念は揺らがない。いやそれどころか、輪をかけて揺るぎないものとなっている。休日、人恋しさから友人知人恋人と暖を取りあう有形無形のものたちを後ろ目に、私は独り自室にて篭城し、己と虚無感を両の手で抱いてやり過ごす。冬風で凍えるような、まさに今日のような日の私はより一層そうであるのだ。

しかしそんな私が寒い中、なぜ、わざわざ遠出し小倉まで来ているのかというと

ラブライブ!スーパースター!!」のLiellaファーストライブツアー福岡公演に行くためだ。

鬱々たる毎日、サンタさんでもいなくてはやっていられない。電子の海に浸した生活で心無しか目も悪くなってきている気がする。私には目の保養が必要だ。早急にサンタさんを要請し視力回復を願いたいところだが私のサンタさんは毎年の職務怠慢で信用ならない。そんな中私にLiellaライブツアー当選の通知が来た。まさに渡りに船、これならば十二分に目の保養となり、ゆくゆくは視力回復も見込めるだろう。もうサンタさんなど必要ない。私は重い腰を上げライブ会場のある小倉まで出向くことにした。

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会場には予想より早く着いてしまったためにすることがなく、物販に並ぶには少し遅いといった頃合であった。見知ったオタクも見当たらず、私はただただ凍えていた。事前物販なるものでグッズ販売の予約ができたらしいのだが、それを知った時には時すでに遅く、目当ての物品にはSOLD OUTの文字が並んでいた。こんなに暇を持て余すなら、日頃からもっと積極的にオタク的交流をしておいて、連番者を見つけ、2連番で申し込んでおけばよかった....

そもそも今回のイベントは転売対策なのか、参加者全員の"無加工"顔写真登録が必要なのだ。転売や不特定に連番者を募ることはおろか、デートの口実にも使えないのである。私は力及ばず、両日参加が叶わなかった。しかも独り、寂しい限りだ。

だいたい、なぜ我々オタクがそこまで誠実な信者であらねばならんのだ。そんなにピンハネを排し、当選者をCD廃課金者に集約したいというのに、公式が既製品にロゴを添えてグッズと言い張り、ぼったくり価格で売り出しているのはどうなのか!! 私がそう問いただしたくなるのも無理からぬ話だろう。

オタクは試されている。純正カメラで己を見つめ直し、親しい間柄の連番者がいるのか、廃課金も厭わない忠誠心があるのか?と。こんなくだらないことを考えながら近くの公園のベンチで開演を待った。そうして出来上がったのが本記事冒頭というわけである。(何しろ待ち時間はたっぷりあった)

時刻は15時、世迷言を書き連ねるのも煮詰まってきた私は、会場入口へと足を進めた。今回のイベントは私にとって5年振りのイベント参加である。過去にこういったライブイベントは何度も行ったが、顔認証チケットやコロナウイルス禍の無歓声ライブイベントは初体験である。入口に置いてあるカメラへ顔を向けるとぴろんと音が鳴って会場内へ促された。マスク越しでも反応し、チケットチェックすら必要ない。もはや空港の入国審査である。席に着くといよいよ時刻は15時30分、開演時刻だ。どきどきがとまらない!!

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ライブはところどころ短いトイレ休憩時間、もといラブライブ!スーパースター!!本編の微笑ましいアニメ映像を織り交ぜながら進行された。会場は扇形のドデカい体育館、オーケストラホールといった作りで、ステージは上方にスクリーンがあり、曲に応じて電飾がキラキラと光る。三段状になっているステージ上で目まぐるしく現れて消えるLiellaの面々、当たっては消えるスポットライト、オタクから現実感を根こそぎ奪って夢のような3時間へ誘う素晴らしい仕掛けである。

結論から言えば、私は「みんなばかみたいに可愛ええど...」「踊り、衣装、曲、Liellaちゃん、作画がいい。」これら以外の感想を失うほど満悦至極であった。

 

まず、START!! True Dreamsだから僕らは鳴らすんだ!自己紹介と進んだ。各々数多あるツアーの中でもしっかり福岡にあわせたトークを用意しており努力の一端を感じた。明太子を食べたらしい。せっかく遠路はるばる福岡まで来たのだからもっと美味しいものを食べて欲しかったが、福岡県産の明太子が1キロ実家にあるのだとも言っていたし、そういったものは次のツアーでゴリ押しすれば良いのだ。こういうときに無歓声ライブなのがやるせなくなる。コールアンドレスポンスもジェスチャーのみになってしまうのがもどかしい限りだ。Liyuuちゃんも上海から日本にきて間もないながら、しっかりコールアンドレスポンスをしようという気概が愛おしく、後方彼女面に徹して発光しないでいた私も秒速でペンライトを可可カラーへ変えた。皆可愛い。顔がいい。

次に未来予報ハレルヤ!GOING UP1.2.3!アニメ映像(2話・3話)と進む。1.2.3!は楽しい曲だったので飛び跳ねたくてたまらなかったが、よく見えるようにとヒールのある靴できてしまったし、コロナ禍な今日を鑑みれば飛び跳ねるのもはばかられた。

続くTiny Starsバイバイしちゃえば!?常夏☆サンシャイン。ここで衣装チェンジしている。めちゃくちゃ可愛い♡これらは踊りがバカみたいに可愛く、なぜ私も振りコピ勢として予習し、共に踊らなかったのかと悔やんだ。緩急キレのある踊りのなかで機微に移ろう可愛いいい表情!! そして顔がい(ry

もう視覚から伝わる"映像"に現実味がなかった。

そしてPrimaryMemoriesDearsアニメ映像(7話・8話)輝きの先へアニメ映像(8話)Wish Songトーク。「Memories」の間は"百合"が繰り広げられた。私は確かにそれを目撃したし、そう信じる。アニメに沿った'かのちぃ'の再現であり、たとえそういった営業だとしてもそれを信じさせるステージがそこにはあった。「輝きの先へ」のソロパート、ステージを舞うなぎちゃんのバレエダンスに酔いしれたオタクも多いだろう。「Wish Song」ではなんだかコミカルに動くリエラから目が離せなくなりペンライトも振らずに凝立してしまった。「Wish Song」の衣装がめちゃくちゃかっっっっわいいい!!

ノンフィクション!!Day1Dream Rainbow私のSymphonyアニメ映像(12話)Starlight Prologueトーク未来は風のように と最高にリエラちゃんが可愛いゾーンに突入する。キラキラ激しく動くビームライト、輪をかけて小刻みに激しいダンス、ふりふり揺れる髪と衣装、左右に揺れる会場のペンライト、心も体も左右に揺れる私。

なんといってもダンスが激しく可愛い!! リエラちゃんを最高に可愛く引き立てるよう計算されている。ぜんぶ。可愛すぎて振りコピしたい、いや運動音痴で可愛げのない私がコピるのはおこがましい!! なんにしても、とにかく楽しい!!!!「Starlight Prologue」はLiellaメンバーの各立ち位置の延長線上にそって会場がペンライトを変え、ラストサビ前に一斉にオレンジへカラーチェンジをする、、、らしい。さながらμ’sの「Snow Halation」である。知らなかった、、いきなりで焦った。

トークでは幕間にながれたアニメ映像、延いてはライブツアーについて、アツい思い入れが語られた。トイレ休憩とか思ってしまって申し訳ない! 「各パートでこまめにカラーチェンジしてくれたり、トーク中も必死にペンライトでジェスチャーを作り、反応してくれるファンがいる福岡が好き」なのだそう。私も好き。オタクも声を出せず必死なのだ。たしかに、福岡公演が今日で終わることに対し、オタクが一斉にペンライトで「×」を作る様子には笑ってしまった。「ファンが近くて、マスクをしていても表情やグッズのTシャツまでみえる」というから、私ももっとオシャレをしてくれば良かったと後悔した。会場には結ヶ丘女子高等学校のコスプレを着ていた猛者もいるのだという。それはそれで大丈夫か。

最後に、アンコール(Liellaプロジェクト軌跡映像)始まりは君の空Dreaming Energyトークこの街でいまキミと で夢のような3時間が終わった。やっぱり衣装が可愛い!! とくに「始まりは君の空」でジャケットを脱いで可愛い衣装の全貌が解き放たれる瞬間が好き!! そして驚くなかれ、リエラちゃん退場までの間に、私はしっかりと目が合いレスポンスを受け取った。これが「私信」というやつなのだろう。もう"推す"しかないではないか。

"顔が天才"なほど可愛い女の子が、とてつもなく可愛い仕草で踊っている。この「2.5次元」的できらきらした光景を目前で見ることができ、その臨場感を感じることができるというのは、とても素晴らしいものだ。嫌なものばかり目にする現代人の目の保養となるだろう。そして、応援する人がここにいて、楽しんでいるのだと"伝える"ことができる。それが推しへの糧となっているのだと信じ、自分も前を向こうと思うことができる。こういったことが「推し事」というエンターテインメントの本質なのだと思う。トークでLiyuuちゃんは「この一瞬一瞬を覚えていてください!次のとき皆に聞きますからね」と言っていたし"次"があるんでしょ。きっと。オタク諸君も、その時まで頑張ろうね。

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(おしまい)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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スクロールが勢い余ってわけのわからない画像を目にしてしまった可哀想なオタク諸君、どうぞ私の勢い余ってしまった後日談にお付き合い頂こう。

ライブ終わり、私はリエラちゃんたちの愛らしい姿が脳裏に焼き付いて離れず、その日は過去のライブ映像を眺めながら目を閉じた。冷めやらぬ興奮と襲って来る眠気で半ば朦朧とする頭で何を思ったのか、魔が差した。後日、勢い余って注文したコスプレ衣装だけが私の手元にあった。まさかこんなに早く届くとは。私には'併せ'の予定も撮影の予定もなく、それゆえウィッグセットの気力も無い。だからこれは"地毛"で"着ただけ"の自撮りである。あれだけ「決断は夜ではなく、朝にしましょう」と口酸っぱく言われていたのになぜ私はこうも易々とクローゼットの"飾り物"を増やしてしまうのか。こんな私だからサンタさんは来ないのだろうか。なんだかそんな気がしてならない。トホホ・・・・・

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(限界コスプレオタク、ギャラクシー!)